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学校の学習環境の雰囲気をつかむ 

この学校風土アンケートテンプレートは、学校風土に影響を与えるさまざまな問題について保護者に意見を求めるものです。 

学校の雰囲気を左右する、全体的な受け止められ方を測定するため、ハーバード大学教育学大学院の専門家によって作成されました。学校がどのぐらい多様性を尊重しているか、授業が子どものやる気を引き出しているかなど、このアンケートで改善が必要な部分を明らかにできます。

教育関係者向け割引の対象となる場合があります。

学校風土は、生徒やその保護者、教育者、学校職員など、学校のコミュニティを構成する人々が学校で体験していることを反映します。これには、対人関係、価値観、目標、生徒の参加、教育慣行、および環境の質にかかわるその他の特性や方針などが含まれます。

学校風土は、生徒の体験に重要な役割を果たします。米国教育省が述べているように、学校とその地域が学校風土の改善を優先すると、生徒はより意欲的に取り組むことができ、生徒同士や大人との間に肯定的な関係が築かれ、積極的な行動を取り、学業成績の向上につながることが調査で明らかになっています。これらすべてが積み重なって、生徒の教室内に留まらない校外での成功にもつながります。

学校風土が快適なものであれば、子どもたちの成長に適した環境、リソース、人間関係が確保できます。学校風土のデータは、子どもたちがどれほど安全で、支援され、受け入れられていると感じているかを正確に示す指標となります。  

学校風土データは、学校職員や教育者が学校の雰囲気を把握するだけでなく、ベンチマークを特定し、学校のニーズに特化した継続的な学校風土の改善計画を策定するのにも役立ちます。豊かな学校風土を醸成するためには、何よりもまず、測定する必要があります。 

たとえば、学校や地域が、学校風土の主要な構成要素である所属意識とインクルージョンを改善するにあたって、学校風土データで発見されたパターンに基づいて重要な決定を行うことがあります。その後、再び収集したデータにより、介入の有効性や、進歩状況、学校職員が追加のリソースを集中させるべき場所などを判断することができます。  

学校風土のデータを使って学校生活や所属意識、人間関係を追跡・測定することで、学校のリーダーは学校コミュニティでの実際の体験をより詳細に把握することができます。生徒は小中高を通して、協力的な学習環境で最も効果的に学ぶことができるもの。学校風土データは、子どもの行動や生徒の成績の差、さらに(特に高校生については)出席率や卒業率に光を当てます。   

また、学校風土データは学校職員の役にも立ちます。教師の満足度を別の観点から検討できるほか、学校風土に対する教育者のフィードバックを集めることで、教師や職員の離職率を下げる機会を見つけられるかもしれません。 

最後に、学校風土データは、学校のリーダーが学校コミュニティと対話を始め、協力して取り組む後押しもしてくれます。客観的なデータが得られれば、生徒やその保護者、教育者、職員を学校風土の改善計画に巻き込み、参加してもらうことができるでしょう。関係者やコミュニティのパートナーとつながり、アンケートで得た回答について透明性を保つことで、 学校の方針、プログラム、価値観を再構築する計画に投資するための道を拓くことができます。

生徒の学年を問わず、身の危険を感じたり、支援を受けていないと感じていたら、効果的に学習することはできません。実際、安全な学習環境は良好な学校風土に不可欠であり、良好な学校風土もまた、安全な学習環境に不可欠です。学校生活における安全には、身体的安全、情緒的安全、いじめやネットいじめ、学校の安全・衛生に関する方針、緊急事態への備えなど、多様な側面があります。学校風土の改善過程でアンケートを使って、これらの問題を評価し、対応することができます。

米国心理学会(APA)が実施している調査結果によると、「いじめは、集団の規範を変え、学校風土を改善することを目的とした、学校全体で実施する包括的なプログラムを通じて大幅に減らすことができる」ことが明らかになっています。APAはとりわけ、リスクが高い状況にある生徒には個別に対応すること、生徒や教育者、学校職員、地域の人々には集中的かつ継続的なトレーニングを行うことを推奨しています。生徒へのアンケート、特にいじめに関するアンケートは、推奨事項を実践に移すための優れた方法です。学校のリーダーは生徒や保護者から直接得るフィードバックを活用して、いじめにいつどのように対処すべきかを知るだけでなく、危険なサインを察知して、いじめを未然に防ぐこともできます。 

生徒の意欲を測定することも、安全な学習環境を整えて、回答者から実用的なフィードバックを得る絶好の機会になります。これは、学校コミュニティの特定の問題やニーズについて実施されるアンケートで特に効果的です。たとえば、多くの学校がコロナ禍で、生徒がリモート学習に適応しやすいようアンケートを活用してきました。また、高まるダイバーシティ・公平性・インクルージョンの重要性を認識して、生徒や保護者へのアンケートを使って、学校コミュニティの人口統計を理解しようとしている学校もあります。収集されたアンケートデータに基づいて的確かつ効果的な措置を講じることで、生徒が安全で、心にとめてもらい、尊重されていると感じられるようになります。

学校風土アンケートテンプレートを使用すると、学校風土に影響を与える問題について保護者に意見を求めることができます。たとえば、以下のような学校風土データを集められます。

  • 保護者は、学校が子どもの学びを促す雰囲気作りにどの程度成功していると思っているか。 
  • 学校は生徒をどの程度公平に評価しているか。 
  • 教師は生徒をどの程度尊重しているか。 

学校の学習促進能力や、生徒のニーズを満たす能力を総合的に評価するために、保護者アンケートを作成することもできます。学校風土に関するアンケートテンプレートをカスタマイズしたり、質問を追加したりして、各学校独自のアンケートを実施してみてください。

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